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日 時 : 平成22年3月28・29・30日(於 岡山)

2010年3月28日
日本薬学会第130年会
日本薬学会第130年会で松下泌尿器科の松下全巳先生のご協力のもと発表にいたりました。
昨年に引き続き第2報の研究発表となる今回の『過活動膀胱患者の服薬コンプライアンスに与える影響因子の検討』Part2 P-307はコハク酸ソリフェナシンを用いた患者の服薬コンプライアンスに起因するさまざまな要因を細分化し、過活動膀胱症状と服薬コンプライアンスを調査いたしました。昨年と比べ対象数が増え、より詳細なデータとなっております。

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28P-am307
過活動膀胱患者の服薬コンプライアンスに与える影響因子の検討(第2報)
◯片岡 憲稔 1,松下 全巳 2,鎌足 雅之 1,三谷 高徹 1
( 1 春日野薬局,2 松下泌尿器科医院)
【緒言】
過活動膀胱(OAB)は、突然の尿意切迫感を主症状とする疾患であり、重症例では不眠や外出が困難になるなど、QOL を著しく制限する疾患である。
我々は、OAB 患者の服薬コンプライアンスおよびその影響因子を調査している。
以前の我々の調査結果によると、服薬中止は、薬剤の効果に満足したことによる自己判断や、家族や都合を優先することが中断理由であった。しかし、調査を行った症例数が十分でなかったため、症例数を増加してさらに検討を行った。
【対象・方法】
OAB と診断され、初めてコハク酸ソリフェナシンを投与された患者(n=61, 女性47 名, 年齢66.1±12.9)を調査対象とした。
服薬継続率は薬局のレセプトコンピュータに基づいて算出し、診断時における患者の状態は、過活動膀胱症状質問票(OABSS)およびQOL 質問票を用いて調査した。投与中止・脱落例に対し、その理由については投薬カウンターや電話によって追跡調査した。
【結果・考察】
患者全体の継続率は1 年後ではおよそ30%であった。OABSS スコアによって中等症以上と軽症患者に分類した2 群の継続率は、薬物治療を開始して3 ヶ月後において、中等症以上群の方が有意に高かったが、1 年後では、ほぼ同じ結果となった。
追跡調査による服薬中断理由として、副作用や経済的な問題を挙げた患者はほとんどおらず、薬剤に関する理由としては、症状が軽快したことを理由に中断する患者が最も多く、昨年の結果と一致した。特に軽症のOAB 患者は薬剤によって早期に症状が緩和し、自己判断で治療を中断すると考えられた。
今回の調査では服薬を28 日間中止していた患者を治療脱落群とみなしていたが、一旦服薬を中断しても、早期に再治療を望む患者も実際に多く見られる。脱落後も長期で経過観察を行ない、継続率の算出方法を再考する必要性が示唆された。