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日 時 : 平成21年3月26・27・28日(於 京都)

2009年3月28日
日本薬学会第129年会
日本薬学会第129年会で松下泌尿器科の松下全巳先生のご協力のもと発表にいたりました。中間発表となる今回の『過活動膀胱患者の服薬コンプライアンスに与える影響因子の検討』Q-125はコハク酸ソリフェナシンを用いた患者の服薬コンプライアンスに起因するさまざまな要因を細分化し、過活動膀胱症状と服薬コンプライアンスを調査いたしました。

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28Q-pm125
過活動膀胱患者の服薬コンプライアンスに与える影響因子の検討
◯片岡 憲稔 1,松下 全巳 2,鎌足 雅之 1,三谷 高徹 1
( 1春日野薬局,2松下泌尿器科医院)
【緒言】
過活動膀胱(OAB)は、突然の尿意切迫感を主症状とする疾患である。そのため、OAB は患者の日常生活に影響を及ぼし、重症例では不眠や外出が困難になるなど、QOL を著しく制限する疾患である。
一般的な薬物治療には膀胱選択性の高い抗コリン薬が用いられており、その臨床効果も確認されている。主な副作用として口渇や便秘が挙げられるが、薬剤の効果や副作用が服薬継続率に与える影響に関する検討は未だ不十分である。そこで我々は比較的副作用が少ないといわれているコハク酸ソリフェナシンを用いるOAB治療のコンプライアンスに影響する要因を検討した。
【対象・方法】
OAB と診断され、初めてコハク酸ソリフェナシンを投与された患者(n=32, 女性23 名, 年齢68.7±11.8)に対して過活動膀胱症状質問票(OABSS)およびQOL 質問票を用いて調査した。また、投与中止・脱落例に対し、その理由も薬局や電話で追跡調査した。
【結果・考察】
OABSS スコアによる中等症以上と軽症患者の2 群の服薬継続率に差は見られなかった。
追跡調査による服薬中断理由として、副作用や経済的な問題を挙げた患者はおらず、症状が軽快したことを理由に中断する患者が最も多かったが、反対に薬剤に期待する効果が見られないことを理由にする患者も少数確認された。その他の理由として通院が困難であることなどであった。
コハク酸ソリフェナシンを用いる治療では、過活動膀胱の重症度や薬剤の副作用に継続率は影響されにくく、中止例の多くは患者が満足する効果発現など、自己判断によるものと考えられる。
今後、症状の改善度や季節が長期コンプライアンスに及ぼす影響を、さらに詳しく検討する必要がある。